あこらぼ

まんが家・イラストレーター二宮亜子のブログ

サキ関係資料…書籍編(旧ブログより転載)

サキの著作と関連本です。
(写真はクリックすると拡大できます)

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文庫本です。上段左から右、下段左から右と古いものから順に並べてみました。

 

 

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昨年刊行されたもの。

 

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この右側の本はかなりレア物です。書籍の形では日本で一番古い翻訳じゃないかな。
表紙の絵は晩年のサキの写真の模写のようです。
この本をわたしはかなり探していて、てっきりハードカバーだと思っていたので、
手に入れた時あまりの小ささにびっくり。
新書と文庫の中間のような珍しいかたち。

 

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右側はコミカライズのアンソロジーです。「週刊少年マガジン」で1970年に連載されたものが、
1979年になって奇想天外社から出版ているんですが、松本零士先生をはじめ豪華な
執筆陣です。

 

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左側がサキの姉エセルが書いた回顧録とサキからの手紙の抜粋をあわせた100ページほどの文章。
当初はサキの死後に出版された「四角い卵」に収録されていたようです。
右側は、サキ死後65年に初めて出版された本格的な伝記です。
未発表の6つの短編が収録されています。
アメリカ人ジャーナリストA・J・Langguthによる綿密な取材によって書かれた本です。
サキの原稿や手紙などの大部分は姉エセルによって廃棄されてしまったため、
サキに関する資料がこの先発見される可能性はとても低く、
生前のサキを知る人に直接取材することも可能だった時代に書かれたこの伝記以上のものが
今後かかれる可能性もまた低いように思います。

エセルの本は一応読了しました。
Langguthの方はあと20ページほど!
サキが44歳のところです。

わたしが知りたかったサキとエセルについて現在日本語では得ることができない
情報をたくさん知ることができ、英語の本を読み進めるのはたいへんなんですが、
チャレンジした甲斐がありました。
ちゃんと読み終えたらあらためてまとめたいと思います。